最も手っ取り早く、可変型の安定化電源を製作するのであれば、可変型三端子レギュレータ(LM317等)を使用するのが安易、且つ廉価です。
しかし、実際に使用してみると、次のような問題があり、あまり使い勝手が良くありません。
そこで、今回は、これらの問題を解決した、「簡易可変型安定化電源」を製作してみました。
<仕様>
設定電圧(V1)をスイッチで設定し、定電圧回路の基準電圧(V2)に、D/A変換の出力電圧を使用し、定電圧回路の出力電圧(V3)をA/D変換で取り込み、設定電圧(V1)と出力電圧(V3)が等しくなるように、基準電圧(V2)の値を制御します。
◎定電圧回路(オペアンプ+トランジスタ)
◎D/A変換(MCP4922)
◎A/D変換(PIC内蔵モジュール)
◎基準電圧発生回路(TL431)
◎内蔵A/D変換モジュールの初期化
◎外付D/A変換モジュール(MCP4922)の初期化
◎設定電圧のEEPROMからの取得
◎出力電圧の測定、換算、表示
◎リセット処理
◎設定電圧の変更
◎ホールド処理
◎出力電圧制御処理
左上:設定電圧
左下:出力電圧
中央上:D/A変換の設定値の表示バー(0~4096を40ポイントで表示)
中央下:出力電圧値の表示バー(0~15000mVを40ポイントで表示)
右上:ホールドマーク(“*”は、制御ON【ホールド解除】、“-“は、制御OFF【ホールド状態】)
ホールド状態にして、設定電圧を12Vにします。(出力電圧は変化しません)
ホールド解除状態でも、設定電圧を変更することが可能です。(出力電圧は設定電圧に準じて変化します)
左側:ホールド状態を解除すると、設定電圧=出力電圧となるように制御が働きます。
右側:リセットすると、設定電圧、出力電圧共に、“0V”になります。

0.1V、0.2V、0.3V、15Vと設定電圧を変えてみます。



如何ですか?
ちょっとした実験をする際には、結構、重宝すると思いますよ!{}!
※出力電流を増加させるには、2SC1815のベース・エミッタ間の抵抗(1Ω)を小さくします。
例えば、0.2Ωにすることにより、出力電流を約3Aまで増加させることが出来ます。